編みもの手帖

編み物を中心にハンドメイドについてのんびり綴ります。

赤ちゃんのおもちゃをプレゼント:かぎ針編みのボールを作りました

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お知り合いの赤ちゃんのためにおもちゃを編んで欲しい、と頼まれました。洗えるもの、というのが条件です。

ボールとかはどう?と提案されたのですが、綿を詰めた球体は洗濯後に中まで乾かすのが大変そう。そこで思いついたのが上の写真のパズルボールです。

《目次》

  1. パズルボールは伝統的なパターン
  2. パズルボールの作り方
  3. カラフルにしたら知育おもちゃになるかも

「パズルボール」って聞いたことはありますか? 「Amish Puzzle Ball」とも言われています。

20年以上前になりますが、私はパッチワークで作ったことがあります。

起源は調べがつかなかったのですが、アーミッシュというくらいなので欧米のどこかなのでしょうか。いずれにしても昔ながらのおもちゃのようです。

三個の円盤型のパーツを組み合わせてボール型にする仕組みです。

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写真のようにパーツの切れ目に別のパーツを差し込んでボール型に組み立てます。

ネットで「Puzzle Ball」と検索するといろんな素材で作られたものが見られます。皆さん、思い思いに楽しんでいるようですね。

私が今回の依頼にパズルボールを思いついたのは、組み立てるというおもちゃとしての面白さと、洗えるというリクエストの両面からです。

一つ一つのパーツが平たいので、球体よりは乾かしやすいのでは、と思ったんです。

ここではかぎ針編みのボールについて大まかな手順を書いていきます。

まず、円錐形のパーツを12個と、それらをつなぐ帯状のパーツを3個作ります。

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円錐は半円を綴じた形です。私は綴じ接ぎが好きではないので、輪に編んではじめから円錐形にする方法にしました。

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こんな感じです。

正円を編む時は1段の目数が6の倍数になるよう増し目していくので、今回は半円ということでその半分、3の倍数で編んでいきます。

1段目は輪で作る作り目で細編み3目を編み、2段目は6目、3段目は9目、4段目は12目、と編み進めます。

作りたいボールの半径の高さまで編みます。これを12個作ります。

帯状のパーツは往復編みで楕円形が4つ繋がった形を編みます。

1段目は鎖編み1目に細編み2目を編み入れて、2段目は折り返し2目を編みます。

3段目以降は奇数段で初めの目と最後の目に2目ずつ編み入れる増し目をして、偶数段は増減なしで編みます。

円錐パーツの最終段の目数の半数が1つの楕円形パーツの段数になります。この段数の半分まで増し目をしたら、残りの半分は奇数段の両端で減らし目をしていきます。

これを糸を切らずにつなげていって、楕円形が4つ繋がった形にします。これを3つ作ります。

すべてのパーツができたら円錐形のパーツに綿を詰めて帯状のパーツで蓋をするように綴じていきます。

4つの円錐パーツが綴じ終わったら、輪に縫い止めます。これを3つ作ります。これで出来上がり。

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これらを組み合わせるとボール状の形になります。(上から2つ目の写真を参照してください)

今回は色のリクエストがあったので、緑のグラデーションで編みましたが、円錐形のパーツを一つずつ色違いにしても可愛いと思います。

小さな子どもに色を覚えさせるのに役立つかもしれません。どうでしょうか?

また、海外のサイトを見るとアクリル糸で編んでいる人が多いですね。お手頃価格ですし、扱いやすく色も豊富なので。

私は今回オーガニックコットンで編みました。こちらも小さなお子さん用には安心できる素材だと思います。

皆さんも思い思いの工夫をしてパズルボールを作ってみてはいかがでしょうか?