編みもの手帖

編み物を中心にハンドメイドについてのんびり綴ります。

かぎ針編みの基本 <4>中長編み(ちゅうながあみ)

中長編みは細編み、長編みに続いてよく使われる基本の編み方です。

高さに変化をつけたいときに細編みや長編みと組み合わせて使ったり、玉編みを編むときに使ったりします。

鎖編みで必要な数の作り目と立ち上がりの鎖編み2目を編み、1段目は鎖編みの裏山に針を入れて編んでいきます。 2段目以降は前段の鎖の部分に針を入れて編み進めます。

中長編みの高さを細編み、長編みと比較すると次のようになります。

 

  • 細編み:鎖編み1目分の高さ
  • 中長編み:鎖編み2目分の高さ
  • 長編み:鎖編み3目分の高さ

 

編み方も細編みと長編みの中間というイメージです。

では、中長編み6目を編む説明をします。

《目次》

  1. 1段め
  2. 2段め以降
  3. 中長編みで編んだもの

鎖編みで必要な数の作り目を編みます。

今回は中長編み6目に必要な鎖編みを同数の6目編み、続けて立ち上がりの鎖編みを2目編みます(合計8目)。

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まず、立ち上がり2目の目の隣、針に掛かっている目から3目めは立ち上がりの台の目になるので編まずに飛ばします。

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針に糸を掛けてから、端から4目めの裏山に針を入れます。

f:id:hori3:20170104140511j:plain矢印のように針を動かし糸を掛け、裏山を通して針を引き上げます。裏山を通る時、針のかぎの部分が下向きになるようにします。
※かぎが下向きの方が糸を通しやすく、編み地の仕上がりも捻じれずきれいになります

 

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針にループが3つかかった状態です。引き出したループの高さが、鎖編み2つくらいになるようにして、また針に糸を掛けます。

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左側のループ3つを1度に引き抜きます。

f:id:hori3:20170104140719j:plain中長編み1目が編めました。

続けて針に糸を掛けてから隣の裏山に針を入れ、繰り返し6目まで中長編みを編みます。

1段目の6目が編めたところです。

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f:id:hori3:20170104145945j:plain 立ち上がりの鎖目を2目編み(写真★)、そこを支点にするように反時計回りに編み地を返します。

前段の最後の目は1段め(作り目)と同様、立ち上がりの目の台になります。

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針に糸を掛けてから端から2目めの上部の鎖の下に針を入れます。1段目と同様に針に糸を掛けて鎖から引き出します。 f:id:hori3:20170104141012j:plain

引き出したループと、針に掛かっていたループの高さが揃うようにして、1段めと同様に3つのループを1度に引き抜きます。f:id:hori3:20170104141010j:plain

2段めの最初の目が編めました。同様に前段の隣の目を拾って編み進めます。f:id:hori3:20170104141009j:plain

3段編み終わったところです。こちらが表側になります。f:id:hori3:20170104141008j:plain 裏に返しました。

中長編みは高さが細編みと長編みの中間ですので、衣類を編むとき襟ぐりや袖口のカーブをつけるのに組み合わせて使われます。

私が中長編みでよく編むのは「玉編み」。一つの鎖編みに3〜5目の中長編みを編みつける技法です。立体感が出て可愛いです。

帽子とかコースターとかをよく編んだのですが、プレゼントしてしまったのでほとんど手元に残っていません。写真を撮っておけばよかった(泣)

これは本棚から引っ張り出してきたもの。玉編みの帽子です。 f:id:hori3:20170104123933j:plain 『ぼうしBOOK (ぽかぽかニットこもの (vol.1)) 』より

こちらは自作のコースター。かろうじて手元に残っていたものです。f:id:hori3:20170104123703j:plain

細編み、長編みと合わせて中長編みを覚えておけば、作品の幅もさらに広がりますね。