編みもの手帖

編み物を中心にハンドメイドについてのんびり綴ります。

リボンXLでティッシュボックスカバーを編みました(編み図付き)

今日は「リボンXL」でティッシュボックスカバーを編みました。昨年参加したワークショップでお土産としてもらった糸です。

この糸はズパゲッティを販売しているフックドゥ社の製品で「ズパゲッティの軽量タイプ」と紹介されていることが多いですね。

今回は、リボンXLとズパゲッティを比べ、作品づくりを考えてみたいと思います。これから編んでみようという方の参考になれば嬉しいです。

《目次》

  1. リボンXLとズパゲッティの違い
  2. それぞれの特徴を活かして編むならコレ
  3. ティッシュボックスカバーの編み図を描いてみた

リボンXLとズパゲッティの最大の違いは? と問われれば、私ならば「重さ」と答えます。続いて「形状」と「色」が上がるでしょうか。

下はリボンXLのラベル(帯)の写真です。点線で囲んだところが品質表示になります。

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この品質表示部分をズパゲッティと比べてみましょう。

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【長さ】共に約120m
【重さ】リボンXL:250g / ズパゲッティ:非表示
【編み針のサイズ】リボンXL:10〜12mm / ズパゲッティ:12mm

つまり、長さと太さはほぼ同じということになります。太さが同じ、というのは針のサイズがほぼ同じなのを意訳しました。

重さについてはリボンXLが250gと明記されているのに対してズパゲッティは非表示。

これはズパゲッティがTシャツなどの製造過程ででた、生地の裁ち落とし部分をそのまま活かしているため1玉ごとに素材が異なる、ということに由来するのでしょう。

表示がないため、私が持っているズパゲッティ数玉を実測したところ、750〜800g。やはり糸によって1玉当たりの重さが若干異なりました。

概算ですが、リボンXLはズパゲッティの3分の1以下の重さ、ということになります。この軽さは本当に魅力的ですね。

ズパゲッティの弱点は重さだと思うのですが、リボンXLはそこを見事に克服しています。

続く「形状」について、リボンXLはその名の通りリボンヤーンです。リサイクル素材をリリアン状に編み上げて染色してあります。

対するズパゲッティは紐状の生地の両端が内側にくるりと丸まっています。材料となるTシャツ生地のメリヤス編みの特徴が糸に現れています。

リボンXLとズパゲッティを並べて、断面・正面・側面から比較してみましょう。右がリボンXL、左がズパゲッティです。

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写真を見てわかるように、リボンXLは二次元的な平面が見られ、ズパゲッティはどの方向から見ても立体感があります。

残る「色」については、リボンXLは後染めですので安定的に同じ色が供給される。消費者目線で言うと同じ色を何度でも手に入れることが可能です(ロットの違いは別として)。

ズパゲッティは基本的に現品限り、というか一シーズン限りの色柄の供給になりますね。

表にまとめてみました。

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まずはズパゲッティ。ズパゲッティにあってリボンXLにないものといえば、重さ(笑)とプリント柄でしょうか。

重いということは長所になりにくい気がしますが、強いていえば安定感とか?

インテリア小物には向いていると思います。カゴだとかペン立てなど、きちんと自立しますしいいのではないでしょうか? 鍋敷きなんかも編んでみたいなぁと思います。

ティッシュボックスカバーも、箱の中身が減った時にはカバーが重いと箱が浮かずにティッシュが取り出しやすいかもしれません。

また、プリント柄を活かして模様のアクセントにしたり、タッセルを作っている人が多いですね。

一方のリボンXL。軽さがセールスポイントですので、バック向きだと思います。大きめのものでも、あまり重さが気にならないのではないでしょうか?

また、編み地に関して言えば「引き上げ編み」系の厚みが出るものでもさほど重くならずに仕上げられますので、取り入れやすいと思います。

編み地のサンプルをいくつか編んでみました。例えばメリヤス編みとかバスケット編み(どちらもかぎ針編みの方)とかは、リボンの平面も活かされてなかなか良い感じなのではないでしょうか。

f:id:hori3:20170119112554j:plain(メリヤス編み)

f:id:hori3:20170116103516j:plain(バスケット編み)

これまで書いてきたことに矛盾しますが、リボンXLでティッシュボックスカバーを編みました。

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前々からティッシュボックスカバーが欲しかったのと、リボンXLを使ってみたかったというのがあり、成り行き任せに編んでしまいました。

だから、というわけではありませんが編み地も細編みでシンプルに、色も最終段に濃い色を一つ使っただけで、ほぼ単色で仕上げました。「とりあえず編んじゃった」感が出ていますね(笑)。

編み方は簡単です。はじめにティッシュの取り出し部分の面を往復編みして、続いてその周囲4辺から目を拾いティッシュボックスの高さになるまで輪に編んでいきます。

ティッシュの取り出し口は鎖編みを10目編み、細編みを10目飛ばしてその次の目から細編みに戻る、という方法にしました。

今回は8mmのかぎ針でキッチリめに編んでみました。リボンXLは135g使用。1玉の半分強の量でできます。

編み図は初心者の方の参考になれば、と描きました。目数や段数はティッシュボックスの大きさや、編む人の手のきつさなどで変わりますので、ボックスに編み地を当てながら実寸になるように編んでみてください。

では、皆さんが楽しんで編まれますように。